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A modern BORO

デニムの廃材などを加工した赤い襤褸(ぼろ)のドレスを制作。 手元に十分な資源がない時代に、人々が破れた布を丁寧に補修、加工するなどし大切に着用していた襤褸。歴史的に⻘い色ばかりだったこの衣服を赤色で染めた布を使うことで、“晴れ着”として再創造し「現代の襤褸」として表現。

作品紹介

作家名

八木華

作品タイトル

赤い襤褸

制作年

2023

素材

デニム、着物(打掛、白無垢)のはぎれ、絹、綿、麻、ウール、毛糸、樹脂[.y1] 粘土、漆、繊維用液体染料

作品紹介

襤褸(ぼろ)は、東北地方などの人々が破れた布を丁寧に補修、加工するなどして大切に着用していた日常衣。歴史的に青い色ばかりだった襤褸を、赤い染料で染めた布を使うことで “晴れ着” として 再創造した「現代の襤褸」。


アーティスト

八木 華 | ヤギ ハナ

1999年東京都生まれ。都立総合芸術高校卒業後、「coconogacco(ここのがっこう) 」で学ぶ。2017年、新人ファッションデザイナーの登⻯門・装苑賞ファイナリスト選出。2018年、第19回グラフィッ「1_WALL」審査員奨励賞(保坂健二朗選)を受賞する。2019年、欧州最大のファッションコンペティション“International Talent Support”(通称ITS)ファッション部門のファイナリストに最年少19歳で選出。主な展覧会に、「fragments」(2021年/art space traffic[東京・自由が丘])、「seam」(2021年/I SEE ALL[大阪・船場])など。https://www.instagram.com/hannah.yagi/


メッセージ

今回のイベントでは、デニムの廃材を癒toRi18さんに加工していただき、赤い襤褸(ぼろ)を制作しました。 
襤褸という衣服は日本の貧困の歴史が背景にあります。また襤褸は、青色のものばかりで赤い襤褸というものはなかなかありません。
だからこそデニムと晴れ着の廃材を使用し、「現代の襤褸」を作れたらと思いました。  多様性を尊重するこのイベントのポリシーに基づき、既存の価値観や解釈を広げる気概のある展示にできたらと思っています。


会場

展示会場:倉敷物語館
住所:倉敷市阿知2丁目23-18